ふたりでKIKIを聴いていた (角川文庫)価格: 580円 レビュー評価:2.0 レビュー数:1
出張の新幹線内で読むために、久しぶりに喜多嶋氏の本を手に取ったのだが、読後感は相変わらずのものだった。
ハワイを愛するのは結構だが、結局この人は、日本(と日本人)が嫌いなんだな。
ボロいクルマをビーチサンダル代わりに使用するロコ・ガールを賞賛するのは勝手だが、日々の労働と家のローン、子供の教育費に悪戦苦闘しながら、やっと購入したマイカーをせっせと磨く日本のオトーサンを、私は決して嫌いじゃない。
でも喜多嶋氏は、そういった「典型的日本人」に対しては、「お気の毒に」とでもいうような、冷笑の気持ちしか持てないんだよな。
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